鹿島工場

温暖な気候、豊富な水資源、東京から80km圏という優れた立地条件を備えた鹿島臨海工業地帯。この中央に位置するAGC旭硝子鹿島工場は、1975年、ソーダ製品、有機化学製品の製造を開始。1981年には世界最大規模の建築用板ガラス製造設備が稼働し、総合工場としての歩みを始めました。その後、フッ素系ファインケミカル、高機能ガラス等へ活動領域を広げ、たゆみない成長を続けています。

所在地/〒314-0195 茨城県神栖市東和田25

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操業開始年/1975年(昭和50年)
代表者/木村 達人
従業員数/636名(2016年12月末現在)
主な事業内容/苛性ソーダ、ファイン重曹、プロピレンオキサイド、フッ素樹脂、フッ素系ファインケミカルなど化学品の製造、熱線反射ガラス、ミラー、複層ガラス、強化ガラス、合わせガラスなど建築用板ガラスの製造

環境パフォーマンスデータ

  2012 2013 2014 2015 2016
大気 CO2
(千トン)
680 683 682 674 691
NOx
(トン)
528 520 511 559 535
SOx
(トン)
6 25 9 20 9
ばいじん
(トン)
9 13 11 7 8
水質 総排水量
(千m3
5,343 5,540 5,717 5,569 6,089
COD
(トン)*1
644 677 693 666 694
廃棄物 最終処分量(トン) 1 1 1 1 62
  • * 1排水を公共下水道へ排出後、CODは適正に処理されます

休業災害度数率

2012 2013 2014 2015 2016
0.32 0.35 0.34 0.76 0.34
  • 集計対象者は、事業所で働くすべての人(AGC旭硝子従業員+協力会社従業員)です

TOPIC

廃棄物の削減

工場のゼロミッションの維持

AGC旭硝子鹿島工場、環境負荷の高い事業を行っていることを認識し、「環境保全」を重要課題の1つと位置付けています。その一環として、ゼロエミッション*1達成・維持を目標に掲げ、さまざまな廃棄物削減活動を行ってきました。

2003年には、フッ素樹脂・フッ素系ファインケミカルなどの製造工程より排出されるフッ素含有排水から、フッ素原料を回収するプラントを稼働させました。これによりリサイクルを進めてきましたが、最終工程で発生するフッ素含有汚泥については不純物が多くリサイクルに適さないため、埋め立て処理としていました。しかし、2008年にフッ素含有汚泥を溶解させ再びプラントに投入する回収方法を見出し、さらにプラントの安定運転を阻害する要因を調査し最適な運転条件を探し出したことで、2009年度にはリサイクル率が大幅に改善され、ゼロエミッションを達成し、現在まで維持しています。

一方で、鹿島工場はガラス、化学の複合工場として、発生する廃棄物の種類が多岐にわたることから、廃棄物をリサイクルするために多くの中間処理委託先の協力を頂いています。このため、新規に発生する廃棄物については事前に、定常的に発生している廃棄物については計画的に、中間処理委託先や収集運搬業者の現地確認を行っています。2014年に7件、2015年に14件、2016年に10件の現地確認を行い、処分方法の見直し等に取り組んでいます。

  • * 1AGCグループでは、廃棄物のうち99%以上をリサイクルすることをゼロエミッションと定義しています

最終処分量とリサイクル率の推移

最終処分量とリサイクル率の推移

労働安全衛生

AGC旭硝子鹿島工場は、「安全なくして生産なし」というAGCグループ安全衛生ポリシーのもと、安全・安心で健康な生産現場づくりに取り組んでいます。

リスクアセスメントによる安全な職場づくり

AGC旭硝子鹿島工場は、すべての作業標準書・手順書をベースに、部署ごとに作成した「リスクアセスメント管理計画」に基づき、部署・分区・組単位で、自分たちの作業と設備について労働安全衛生に係るリスクアセスメントの実施・見直しを継続的に行っています。重大な危険源や災害防止対策など、リスクアセスメントで得られた重要な情報を作業標準書・手順書にフィードバックすることで、誰もが安全で確実な作業が行えるように取り組んでいます。2014年からは、安全衛生だけでなく、環境影響や保安防災に係る危険源の抽出を行うための仕組みも導入して、統合的なリスクアセスメントの推進を目指しています。これらの活動展開では安全衛生スタッフだけでなく、安全中核要員*2や安全担当者がキーマンとなって、製造現場第一線級の従業員に対してリスクアセスメント教育を実施しています。

分区長向け法令研修
分区長向け法令研修

また、安全衛生法令順守を進めるべく、2017年より現場リーダーである分区長向けの法令研修を実施しています。

  • * 2危険予知・5Sなどの従来型安全活動やリスクアセスメントを、各製造現場の第一線で教育する担当者として選出された、製造や設備部門の従業員。安全中核要員は、約半年間、従来型安全活動やリスクアセスメントに関する集中講義を受講します

心身の健康づくり活動を展開

はつらつ体操実施風景
はつらつ体操実施風景

AGC旭硝子鹿島工場は、安全面だけでなく、衛生面に関する活動も積極的に推進しています。厚生労働省の『STOP!転倒災害プロジェクト』活動に合わせて、従業員の運動不足解消と体幹の強化を図り、ころびにくく・健康寿命を延ばすことを目的に、鹿島工場独自の『はつらつ体操』を工場ヘルスケアセンター看護師の指導のもと導入しています。また、ガラスを溶解・加熱する高熱現場における、夏期の熱中症対策にも力を入れています。具体的には、熱中症予防講演会や、WBGT*3計を導入しての就業制限・注意喚起など、各職場環境に合わせた対策を実施しています。

  • * 3作業者の熱ストレスに関する、世界的に規格化された指標

保安防災

安全で安心できる工場を目指す

夜間駆付け訓練
夜間駆付け訓練
コンビナート合同訓練
コンビナート合同訓練
海上駆付け訓練
海上駆付け訓練

AGC旭硝子鹿島工場では、事故や自然災害など不測の事態による環境事故の二次災害防止と地域住民・従業員の生命・生活機能の保護を目的として、避難訓練や防災訓練を定期的に実施しています。総合防災訓練では、事故・災害発生時に迅速かつ的確に対応できるように、事前の机上訓練、発災時の初期対応や公設消防との消火活動およびコンビナート内各種合同訓練など実践的な内容を取り入れています。

なお、鹿島工場は高圧ガスに関する保安防災レベルの高さが認められ、「高圧保安法に係る認定(完成・保安)検査実施者」の認定を取得しています。

今後も、安全で安心できる工場を目指し、保安防災管理のさらなるレベルアップに努めます。

神栖消防署との合同工場総合防災訓練
神栖消防署との合同工場総合防災訓練
神栖消防署との合同工場総合防災訓練

ステークホルダーコミュニケーション

地域に親しまれる工場を目指す

幹線道路の清掃活動
幹線道路の清掃活動
地元小学生による工場見学
地元小学生による工場見学

AGC旭硝子鹿島工場は、交通パトロールや近隣行政区の幹線道路の清掃活動、工場見学会などを行っています。幹線道路の清掃活動では、当工場が所属する鹿島東部コンビナート各社が参加し、空き缶等のゴミ拾いなどを通じて、環境美化を推進するとともに、参加者の環境意識向上にもつながっています。

毎年秋には、近隣の神栖市立軽野東小学校6年生の工場見学を受け入れており、フロートガラス工場の見学のほか、ガラスの破壊実験や重曹を使用した発泡デモ、ラムネ菓子作りなど、化学を身近に感じてもらう実験を行っています。参加した子どもたちからは、「こんなに強くて割れにくいガラスを作るなんてすごい」「家でも手作りのラムネを作ってみたい」などの声が上がっていました。

AGC旭硝子鹿島工場は、安全で美しく活き活きとした工場、そして地域の皆様に親しまれる工場を目指すとともに、企業市民の責任として、今後も地域との交流を大切にしていきます。