“AR(Augmented Reality:拡張現実)グラスやMR(Mixed Reality:複合現実)グラス、いわゆるスマートグラス”などに使用される高屈折率・高透過率のガラス基板です。

使用用途

  • AR/MR(スマート)グラス向け導光ガラス基板
  • 車載ヘッドアップディスプレイ向け導光ガラス基板

特徴

  • 屈折率が高い
  • 内部透過率が高い
  • 高平坦性
  • 高い表面平滑性
  • 熱的及び化学的安定性が高い

近年、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を“仮想的に拡張する”というディスプレイの開発が活発になっており、AR(Augmented Reality:拡張現実)やMR(Mixed Reality:複合現実)の表示に対応した “AR/MRグラス”と呼ばれるメガネ型デバイスが注目されています。このAR/MRグラスは、スマートフォンに続く次世代デバイスとして市場拡大が期待されています。

AGCは従来より、この次世代デバイスに対して、半導体パッケージ用ガラス基板や様々な特性を持つ光学電子部品を開発・提案しています。今回、数年前より着手していたAR/MRグラス向けの高屈折率で高透過のガラス基板の開発に成功し、量産体制を整えました。
AR/MRグラス向けのガラス基板には、視野角を拡大することができるよう“高屈折率であること”や、画像を鮮明にみせるために“高透過率であること”が要求されているほか、高平坦性や表面の平滑性など、画像を精度高く伝搬させるために高度なガラス加工技術も求められます。今回開発した高屈折で高透過のガラス基板は、こうした特性を全て兼ね備えた製品です。当社は今後、国内のAGCグループにおけるガラス製造拠点において本製品を量産し、AR/MRグラス市場に限らず、車載向けなど、その他の市場に対しても幅広く本製品の可能性を追求していきたいと考えております。

*Product under development
**At a length of 10 mm@λ=450nm (Glass refractive index=1.8)
***MIL-PRF-13830B

注1:ガラスをより高屈折率化させることにより、画像を導光させる際の全反射角度が大きくとれるため、取り込める映像領域を広くすることができます。また導光してきた画像をガラス外部へ出射するための回折格子エリアを広くすることにより、眼が上下左右にずれてしまっても、画像が切れることがなくなります。このように、ガラスの高屈折率化と回折格子領域のエリア拡大により、オリジナル画像の全体を導光させることができ、より臨場感のあるAR体験を可能にさせることができます。